「最近行なわれたある調査によると、アメリカの変形性関節症患者の69パーセントが、整形外科的治療以外の代替療法に関心を示していることが判明しました。代替療法とは具体的に、サプリメント(36パーセント)、カイロプラテイック(18パーセント)、マッサージ療法(17パーセント)です。そして、サプリメントを使用した49パーセントの人が「このサプリメントによって治癒した」と信じています。サプリメント産業は急成長しており、変形性関節症で来院する患者の中にも利用者がたくさんいます。サプリメントに関する質問が増えている現在、われわれ整形外科医も、これらに関して知識を得る必要があります」ここで言われている「サプリメント」とは、もちろんグルコサミンとコンドロイチン硫酸のことです。アメリカではすでに、整形外科を訪れる変形性関節症の患者の多くが、博士の療法を取り入れていることがよくわかります。続いて、ポルトガルでの1208人の患者に対するグルコサミンの臨床試験など、これまでにヨーロッパで行なわれた臨床研究の内容を紹介。そのうえで、グルコサミンを使用している患者の中で副作用など何らかの不満がある人は3.48パーセントという低い結果が出ており、「人間の体に与える副作用は、最小と観察される」と述べています。また「アメリカでは、なぜグルコサミンの普及に時間がかかっているのか?」というテーマも取り上げ、「アメリカの医学・薬品業界は、これまでグルコサミンになんら関心を示してこなかった。なぜならば、グルコサミンは特許権が及ばない天然由来の物質だからである」という言葉を引用しています。前述のように、開発後に特許取得などで利益を独占することのできない既存の物質は医薬品になりにくいという、日米共通の医薬品認可制度をめぐる現実があります。博士はそのような「内部事情」にまで言及し、健康食品であるグルコサミンが医学界で正当に評価されていない現状を、全米整形外科学会に出席した整形外科医たちに正しく伝えているのです。
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